先月末にちょっとした不注意で2m EME用のアンテナ直下型プリアンプを壊してしまった。
普段はPTT制御は遅延処置なども含めてPICによる専用コントローラを介しているのだが、このときはちょっと受信テストのつもりでIC-7400を144MHzのEMEアレイに接続していた。
当局の設備は送信と受信の偏波を任意にコントロールでき、しかも受信は両偏波同時にできる。
つまり、エキサイタのIC910Dと反対の偏波の受信のためにIC-7400を接続したのである。
(ちなみに普段は別のIC910をつないである。)
IC-7400は7ピンと8ピンの2つのACCコネクタがあり、144MHzのPTT制御はたしか7ピンコネクタからしか出来ない・・・接続していないから送信状態にはならない「はず」と脳内では誤った思い込みになっていた。
EUのある局とスケジュールでCW EME QSOの最中に突然、受信がNGに。
あれ?偏波切り替え機などをガチャガチャ切り替えたら、反対偏波もNGに。
先日もBlogに書いたのだが、冷静になって左手をみると握っていたのはIC-910ではなくIC-7400に繋がったパドル。なにが起きたのかは明らかで、単にIC-7400でCWをブレークイン送信してしまったのだ。
7ピンACCコネクタのPTT制御が有効か無効かなどは問題ではなく、「CWブレークイン送信」という最も基本的な送信状態をすっかり忘れていたのである。
もちろんコントローラはIC-7400が送信することは知らないので、プリアンプはON状態。
そこに50Wの出力がもろに加わったということになる。
IC-7400の送信出力を最小にしてパドルを抜いていれば防げた事故ではあるがなんとも代償は大きい。
さて昨日はそのプリアンプ補修工事。
当方は高いところに上るスキルは残念ながら駄目なので、タワーを建柱していただいたFTI社に依頼した。
プリアンプはイタリアのI0JXX社製であったが、モジュールのみの交換となった。
交換はプリアンプ本体を一度地上に降ろしたが、モジュール交換自の入出力はSMAコネクタになっており非常に容易であった(半田付け箇所は電源線の2カ所のみ)。
また、一昨年の台風15号のあとアンテナの歪みがひどく当時応急処置的な対応はしてもらったがその後時間が経つにしたがってさらに酷くなってきたので今回はその補正もやってもらった。
さすが専門家というべきか鉄塔上や屋根の上でいとも簡単に作業を進めていく・・・

最終的にはH-フレーム、T-Braceやカウンターウェイト部分の歪みはかなり取れた。
ただ何度も大風を受けている故、ブームの曲がりがわずかに残っているがこれ以上の改善は難しいとのこと。
先日から始まっている9G5EMEのペディは4/14にJA陣に最初のチャンスが来たがこのときは残念ながらincomplete。(JAはJH2COZ局、JH0MHE局、JH5FOQ局が成功。)
コンディションの関係もあり次のQRV予定は4/20とのことだったが、昨日夕方にOpeのPE1L局(Reneさん)がN0UKロガーに来てVK2KU局とともにスケジュールを組んでくれた。
21時15分。向こうの月出・・・見えない。
向こうは月出方向に木があって前回はその木の下を抜くというアプローチだったが、今回もまだ木から完全には逸れていない。
向こうの仰角が10度を超えても全く見えない・・・
でロガーで突然Congrats!!
どうやらVK2KU局(Guyさん)が成功したようだ。
彼もまた非常に厳しい窓の狭さだった。
tryはまだ続くが・・・向こうの仰角が12度前後になったとき・・・

4/18 1306U 9G5EME IJ95 144.134 JT65 EME -27/-24 Init#702 New DXCC #116 (Ghana)
Tnx for QSO!
できた!!急に浮き上がってきた感じだ。
非常に困難な状況であったが、プリアンプ修理とアンテナ補正が効いたのは間違いない。
RRRがくっきりと見えQSOのCompleteが確定したときの脱力感は凄かった。
PE1Lら、オランダのAtletico Teamの実績も凄いが、窓が狭い局を限定してスケジュールを組んでくれたりその熱意には頭が下がります。
これで2m DXCCは116wkd. となった。